ダンボールは絶対新品購入がおすすめ!中古のダンボールが危険な理由3つ

ダンボールの基礎の基礎

皆さんはダンボールを購入したことがありますか?

「ダンボールってもらってくるものでしょ?なんで購入するの?」という方も多いと思います。

たしかにダンボールは『無料でもらえるもの』というイメージがありますよね。

スーパーやドラッグストアにいけば、山積みになっており『ご自由にお持ちください』と書いてあります。しかし、この中古で手に入れたダンボール。本当にキレイなのでしょうか……?

今回は、中古のダンボールにまつわるこわ~い話をお届けしたいと思います……。

【目次】
中古のダンボールが危険な理由3つ
ダンボールを新品で購入するメリット
さいごに

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○中古のダンボールが危険な理由3つ

中古のダンボールが危険な理由――それは、『そのダンボールがどんな経路をたどってここに来たのか分からない』ということ。たとえば、ジュエリーは新品ではなく、中古の商品もいっぱい売っています。ジュエリーは洋服と違い、何回か使っただけで使用感が出るものではありません。そのため、大げさな話、元の持ち主さんが舐めていようが、肥溜めに落としていようが分からないわけです。なんだかこう考えると、ぞぞ~~っとしちゃいませんか。

中古のダンボールもパッと見はキレイかもしれません。

でも、流通経路でどんな扱いをされたのかはわかりません。地べたに置かれたこともあるかもしれませんし、じめじめした倉庫に置かれていたかもしれません。

もし、その中古のダンボールに虫がついていたら?カビが繁殖していたら?

中古のダンボールを家の中の収納に使おう!と思っているとしたら、虫やカビを呼び込むことになってしまうんです。

 

中古のダンボールが危険な理由1『汚れている』

中古のダンボールは汚れている場合があります。中古のダンボールは中に入れる商品を運ぶために使われたものなので、途中でトラックに積むにあたり、地べたに置いたり、湿気の多い倉庫に置かれていたかもしれないからです。

 

中古のダンボールが危険な理由2『カビが発生』

ダンボールは紙でできているので、湿気をよく吸収します。それは良いことでもあるのですが、ダンボールの湿気をカビが好むということも事実です。湿気を多く含んだダンボール箱はカビが繁殖しやすいのです。もしダンボール箱がかびてしまったら、中に入れているものにもカビが移ります。お気に入りの革ジャンを収納したら、2週間でカビだらけに……ということもあるので、こわいです。

 

中古のダンボールが危険な理由3『虫がつくことがある』

ダンボールは中の温度と湿度を一定に保つ性質があります。そのため、あたたかいものはあたたかいままで、冷たいものは冷たいままで運ぶことができるのです。しかし、これは虫にとっても心地よい住処になるということ。ダンボールは産卵や孵化にぴったりの寝床なのです。

ダンボールは三層構造になっていますが、オモテとウラの厚紙に挟まれたナミナミの部分(中芯と呼びます)に、虫は卵を産み付けます。

そのため、虫のついた中古のダンボールを気付かずに持って帰ってしまう……ということも多いのだとか。

ダニのメスは1ヶ月で1万〜10万匹の卵を産むそうなので、家に持ち帰ってしまったら、あっという間に部屋がダニだらけになってしまいます。

また、私たちの宿敵・ゴキブリもダニと同じく卵を産み付けます。こわいですね……!

以下、ダンボールに巣くう虫の種類をまとめてみました。

 

・ダニ

ダニは、人間の体から出るアカやフケなどを好物としているので、人の住む家の中はダニがいつきやすいです。ダニにとっては濡れたダンボールに繁殖するカビさえもエサとなります。通気性の悪い押し入れに置いていたダンボールにびっしりとダニが発生するということも多いのだとか。

 

・クモ

クモはダンボールのカビを食べるダニをエサにするので、ダンボールに巣をつくります。

 

・ゴキブリ

 

ダンボールの中のナミナミの『空洞』に卵を産み付けます。ダンボールに溜まるホコリやダニ、そしてダンボールに使われた粘着剤などもエサにします。

 

・シロアリ

シロアリは家の木材だけではなく、ダンボールまでエサにしてしまいます。

シロアリは木材のほかにも、ダンボール、発泡スチロール、プラスチック、電気ケーブルなどをエサとします。

 

・中古のダンボールが危険な理由・番外編『運気が下がる』

 

風水的には、古紙や中古ダンボールは湿気とともに悪い気を吸ってしまうと考えられているそうです。

そのため、玄関に無造作にダンボールを放置すると運気が下がると考えられているのだそう。

○ダンボールを新品で購入するメリット

中古のダンボールは危険だから新品を買う、という消極的な理由のほかにも、新品のダンボールを購入するメリットはいっぱいあります!

今度は新品のダンボールを購入するメリットを挙げてみたいと思います。

 

・ダンボールを新品で購入するメリット1『自分の欲しいサイズを手に入れることができる』

 

中古のダンボールをもらってくる場合、「私は120サイズのものが欲しいんです!」とお店の人に言っても「あるものの中から持って行ってください」としか言われないでしょう。そう、自分の欲しいサイズは中古のダンボールだとなかなか見つからないものです。

結局、自分が欲しいサイズよりも一回りも二回りも大きいダンボール箱に荷物をつめて、緩衝材をいっぱいいれて発送するということになります。

荷物を送るときの送料を考えると、ダンボールを購入したほうが総額が安くなるという場合がほとんどです。

ダンボールは1枚120円~300円くらい。しかし、宅急便の送料はサイズによってシビアに決まるので、80サイズと100サイズでは送料が500円以上変わってしまうことも。ダンボールの三辺合計が82㎝であっても、100サイズの送料になってしまいます。

それなら、最初から80サイズのダンボール箱を購入したほうが懐にも優しいですし、新品のダンボールなので見た目もきれいです。

新品のダンボールはヤマト運輸のクロネコマーケットで1枚から購入することができますし、たくさんダンボールが欲しい場合は、大手通販サイト・楽天やAmazonで『ダンボール ○サイズ』(自分の欲しいサイズを打ち込む)と検索窓に入れれば、目当てのダンボール箱が出てきますでのぜひ試してみてくださいね!

 

・ダンボールを新品で購入するメリット2『自分の欲しい厚みのものが買える』

 

ダンボールにいろいろな種類があると知っている方は意外と少ないです。ダンボールは、ダンボール箱を作っている会社が製紙会社から『ダンボールシート』を購入してさまざまな形に切って成形しています。

ダンボールシートは、ライナーと呼ばれるボール紙(表ライナーと裏ライナーの2つ)とナミナミの形をしている「中しん」を糊で貼り合わせた三層構造になっています。この三つが合わさったものをフルート(段)と呼びます。

ダンボールは材質やフルートの厚み、種類によって、強度や質感ががらりと変わるので、購入するのなら、厚みや材質にこだわることもできるんです。

以下、自分の欲しいダンボールを購入する方法をまとめてみたいと思います。

 

★『ダンボールのライナー』の種類

 

まずはライナーの紙について。ライナーの紙質には古紙の含有率によって、D、C、Kと数字が割り振られています。Kライナーがもっとも良い紙で別名クラフトライナーとも呼ばれています。バージンパルプ100%で作られています(現在は製紙の抄造技術が進歩したので、古紙を含んでいます)。

逆にDライナーは古紙含有率100%。ざらざらしているので、表面の印刷には向きませんが、古紙で作られているので価格が安いです。

 

Kライナー……クラフトライナー (古紙含有率 50%以上)

Cライナー……ジュートライナー(古紙含有率 90%以上)

Dライナー……ジュートライナー(古紙含有率100%)

 

ライナーはK5やK7というふうに書かれるのですが、この5とか7というのは重さ(斤量)のことです。

紙は厚ければ厚いほど硬く、重くなります。

例えばギフトボックスにダンボール箱を使いたい場合は、薄くて軽いものが良いですよね、逆に、海外に郵送するようなダンボール箱なら重くてしっかりしたものが良いです。このように、用途によってさまざまな厚さ、材質のライナーが作り分けられています。

なぜ『5』や『7』というふうに表記するのかというと、本当は 【g/㎡】 と表記するのですが、日本でダンボールの歴史が始まった当時(1909年)、尺貫法の匁で表されていたので、重さをもんめ(=3.75g=5円玉の重さ)で表しているのです。

4匁(もんめ)=130g/㎡ 、5匁(もんめ)=170~180g/㎡ 、6匁(もんめ)=220g/㎡ 、7匁(もんめ)=280g/㎡

 

現在は、D4<C5<C6<K5<K6<K7と6種類のライナーがありますが、一般的に使用されるのはC5・K5・K6の3種となっています。

 

『ダンボールの中しん』の種類

 

ダンボールの断面を見ると、中に『ナミナミ』の芯が入っていますよね。あれを『中しん』と呼びます。中しんに使う紙は印刷をしないので、ライナーよりも質を落とした紙を使うのが一般的です。

波状に加工しやすく、折り曲げやすく、接着性のよい紙がよいので、斤量は115~125g/㎡のものが一般的です。120g/㎡、160g/㎡、180g/㎡、強化180g/㎡、強化200g/㎡と種類がありますが、120g/㎡のものを使う場合は重さの部分を表記しなくて良いという暗黙の了解があります。

中しんの中には、重さはそのままに、特殊な薬剤につけて硬くしたものもあります。これを強化芯と呼びます。しかし、中しんはライナーに対して硬すぎると、うまく曲がらなかったり、割れたりしてしまうので、ライナーの厚みとの相性を考えて慎重に選ばれているようです。

 

『ダンボールのフルート』の種類

 

フルートとは、段のこと。ナミナミの形が30㎝あたりにどのくらい入っているのか、段の厚さはどのくらいなのかによって分かれます。

 

Aフルート……シートの厚さは5㎜。30cm内になみ模様が34±2個になるもの(前後2個までの誤差はOK)。日本ではこのAフルートがスタンダードです。引っ越し用のダンボールなど、「ダンボールといえばあの厚み」と皆さんが思い描くダンボールです。

 

Bフルート……厚みは2.5~2.8mm、30cmあたりのなみ模様の数が50±2個になるもの。Aフルートより薄く、切れ込みや折り込みを入れることができます。パソコンの緩衝材に使われることも。

 

Cフルート……厚さは約3.5~3.8mm、30cm内になみ模様が40±2個になるもの。

日本ではAフルートが使われますが、欧米をはじめ世界のほとんどの国ではこちらが主流です。Aフルートよりも20%ほど薄く、ナミナミが細かくなっています。

 

Wフルート……Wフルートとはダブルのフルートのこと。AフルートとBフルートを貼り合わせたものになります。AフルートとBフルートを合わせて8mmになります。

 

Eフルート……厚さ1.10~1.15mm、30cm内になみ模様がおよそ95±5個になるもの。触った感じはただの厚紙のように見えるくらい薄く、細いです。

 

新品のダンボールを購入する際は、この数字をしっかり確認しましょう。

紹介文に「厚さがあって、丈夫!」と書かれていても『C5ライナー』で『Cフル―ト』と書かれていたら、「そんなに厚さはなさそう……」と判別できるようになると良いと思います。

ダンボールの素材を確認する方法は、商品ページの『素材』という場所を見ることです。『表ライナー/中芯/裏ライナー フルート』の順であらわされます。ただ、すごく簡略化されている場合があるので、読み方には注意が必要です。

例えば、『K5AF』という文字。

これは『K5』のライナーを表も裏も使っています、ということです。

表も裏も同じライナーを使っている場合は、裏ライナーの部分を省略します。

また、中しんが標準サイズの120gで作られている場合も省略します。

そのため、『K180g/S120g/K180gAF』の紙は『K5AF』と表記されるのです。

最後の『フルート(段)』の部分は省略されないので、まずはこのフルートの種類だけ覚えると良いと思います!

Aフルートと書かれていたら、標準的な厚さ。Cフルートと書かれていたら、いつものダンボール箱よりも20%薄いものがくる、と覚えておきましょう。

 

○さいごに

新品のダンボールを購入するなら、特殊加工が施されているダンボールに的を絞ることも可能です。

水を弾く、撥水加工をしているもの。水によって強度が落ちない、耐水加工がしていあるもの。箱のなかに水を注いでも外に漏れない、防水加工をしてあるものなど。

新品のダンボールなら、自分の思ったものを購入することができます。ぜひ、いろんなダンボールを調べてみてくださいね!

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